Цитаты из книги 海松 [Miru] (сборник)

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Shakespeare

16 января 2024 г., 13:34

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ここで月に一度、二キロだけ米を買い、精米してもらう。厚手の紙袋に入った米が枡で量られ、精米機にざざっと放り込まれ、あっという間に白米になる。その白い滝を眺めるのが好きだ。米を見たり触れたりしていると、ほんの少しだけ幸福感が寄せてくる。精米したての米を前にすると、なんて健康なんだろうと思う。少しだけぬかの匂いがして、ぬくみのある白い粒。他になんにもなくても、米さえあれば明日もきっと大丈夫。

Shakespeare

15 января 2024 г., 10:33

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冬の家は静かだ。正月早々、仕事が始まる前の時間を利用して東京のマンションからここに来て五日目。毎朝、雨戸を開いてカーテンを引き寄せる瞬間がうれしい。晴れていても曇っていても雨の日もうれしさは変わらない。東京のマンションだって窓の向こうに光はあるが、質も影もまるで違うのだ。少しずつ暖められた空気がソーダ水みたいにびちびちとはねる。木の葉の一枚一枚、小枝の一本一本がくっきりと見える。騒音や排気ガスがどこにもない。あるのは腐葉土の香が混じった林のにおいと青みを帯びた木漏れ日だけを。

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